どうも。関門プロデュース研究隊 隊長 富田剛史です。
『カンモナイト研究所』は、本来は、自由な旅の大いなるテーマ「泊まるところと飲むところ」を中心に、関門の夜=カンモナイトの魅力を探ろう〜というのが研究主旨です。
しかし、年に一度「関門海峡」というキーワードがもっとも話題に上がる8/13の夜、そうです【関門海峡花火大会】の見方を研究しなくてどうする!?・・・ということで、カンモナイト研は初回から変化球、「関門海峡花火大会を楽しむ穴場スポット」を大研究してみました。
地元に知合いが居なくても
誰もがチャレンジできる関門海峡花火の穴場スポットを探す!
最初はね、門司港のちょっと高台のいいポジションに家がある、関門研の隊員の家のお庭でバーベQしながら見る予定だったのです。楽だし、美味しいし、涼しいし・・・。しかしそんな花火の見方ができるのは、関門の良き場所に家や友人宅がある【関門特権階級】だけ。普通のひと、ましてや観光客やちょっと遠くの街から「せっかくだから花火の日に海峡都市 関門にいってみようや〜」というひとには、その手は使えるはずがありません。(そういういいお友達を作るのも大事ですが)
そこで、わたし隊長富田は、花火の時間よりも少し早めに門司港へついて、「迷える花火難民のために、穴場スポットを少し研究してから特権階級の家に行こう〜」と思ったのでした。
ちなみに、余談ですが富田は「花火見物マニア」です。
東京の有名大会(浅草・隅田川花火大会、東京湾大花火大会、神宮外苑花火大会、江戸川花火大会・・・その他もろもろ)、だいたい何度も見ていますし、横浜に住んでいた頃に横浜港の花火大会はじめ、久里浜、横須賀、箱根の大文字焼きなど神奈川県もかなり制覇しました。
新潟にいた頃は新潟市はもちろん長岡の花火大会にも行きました、福岡市にいた頃は大濠公園脇の部屋に住み、東区の9月の花火大会も愛で、熊本県の八代市で10月末に行われる花火師たちのための「全国花火競技大会」も観に行きました。(これ、花火師とマニアがコート着て見る花火師たちの戦いの場です)
まぁそんなわけで、その大会らしい楽しみ方ができるのはどこか、中でも比較的混まない場所はどこか、どうやったら終演後の大混雑に巻き込まれないか・・・などを長年に渡って研究しているわけです。笑
さて、今回、門司港駅に到着したのは午後4時すぎ。
この時点で門司港駅はやはり結構な混雑ぶり。もともとそれほどのキャパを想定していない駅ですから、改札も1箇所だし、人が居られるところも少ない。しかも、門司港からの電車客はこの駅しかないので、終演後は大変な混雑になるのは容易に想像がつきます。
こういう時に考えられるのは2つです。
1、フィナーレを見ずに途中で帰る決意をしておく
2、フィナーレまで見たら駅の混雑に数時間は揉まれるので、最初から終電で帰る想定で街で飲む
考えればそうだろうと思いますが、でもみんなこの1でも2でもない行動を取るんですよね〜不思議と。
門司港駅を出て海峡に行ってみると、まだ4時過ぎですから関門汽船脇のベストポジションもまだ多少地面に空きがあります。
しかし、ずらりと出ている夜店屋台!ここは大会が始まる頃には立錐の余地もない状態になるのは間違いなし。ここで見るのはかなりツラそう・・・。
そこで、関門汽船の乗り場にいくと、意外とそんなに混んでいません。あっさり下関に渡れそうなので、そうすることにしました。
門司港側は、海峡ドラマシップという公共の建物の方までずっと海峡に向けて広場が開けているため、海峡ぎわで花火が見やすいという特徴があります。一方で下関側はいいポジションに唐戸市場や海響館などの建物があって、そこから海峡までは狭いプロムナード。
門司港側も、下関側も、そのあたりは「有料観覧席」になっていて、1,000円とか500円とか払って見るようになっています。
ちなみに、門司港の方では海峡ギリギリの超最前列にかなり広めのスペースを「桟敷席」として特別協賛者に提供しています。といってもそんなに高くなくて、12,000円で5人座れるスペース。僕も会社で昔利用してお客様と一緒に見たけど企業の方にはこれ超オススメです!確か4マスほど買ってビールやおつまみや豪華弁当を買い10数人で見ました。1人1万円もかからず最高のコスパで接待ができます。下関側にもあるのかしら?知っている人いたら教えてください。
ポイント1:体力のない人にオススメなスポット 海響館の出口ロビー
さて、唐戸桟橋に渡ったのが5時少し前。まぁ混んではいますがまださほどでもない。しかしこの桟橋のデッキは花火の時間には物凄い人になることは誰でも予想がつきます。
多くの人はここで場所取りをしますが、富田はもちろんここはパス。
そして、海響館の前の有料観覧スペースを横目に海響館の建物の中に入ってみました。
ここね、なかなか良いんです。
地元ではない人のために書くと「海響館」とは下関が誇る水族館。門司港との間を結ぶ関門汽船が入る唐戸桟橋のすぐ脇にあるガラス張りの美しい建物です。
唐戸桟橋の方から入れるのは実は「出口」のロビースペースで、「海響館」の入口は逆側にあります。こちらからは海響館の水族館には入れません。
しかし巨大なクジラの骨の標本もあるこの出口ロビーには無料で入れます。そしてこの無料スペースが、見事に関門海峡花火大会の門司港会場に向けてガラス張りになっているんです。
5時の時点で既に結構な人が陣取っていましたが、体力の無い人・・・小さい子供やお年寄りがいるグループには、僕はここオススメです。なぜかって、エアコンが効いてますから!
でも建物スペース内なので、花火が始まってから「ここでは見れませんよ〜出てください」と言われたらたまりません。そこで、警備員さんに確認してみました。
「ここで花火を見ていてもいいんですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。ですが、外で見たほうが迫力があっていいと思いますよ。
ここからやと、下関会場の花火は見えませんし」
ほぉ〜、見てていいんだ〜・・・。僕には十分な答えでした。当然ながら彼は、警備員という立場上積極的に「いいですよ」とはいわないわけですが、ここで見られること、どんな風に見えるかまでちゃんと把握していらっしゃる。
確かに、あの腹に響く間近の花火の音は届かないかもしれませんが、何しろエアコンがあるのは楽でいいよね〜。始まるまでにあと2時間半以上あるのにいい所で場所取りするのには体力が持たないという方向けには、【海響館の出口側ロビー】は十分アリです。「関門海峡花火大会の穴場スポット」として隊長認定!
ポイント2:今夜は最高!と誰かに言わせたいなら、横丁の観覧車へ
さて、次に富田は、下関会場も見える場もチェックしてみました。
5時過ぎの時点、まぁテッパンの場所もまだ少し空いてはいます。門司港よりも少しましな状況。でもまぁ花火が上がる頃には身動きもできないに違いありません。そんなところで見るのは嫌だな…。
すると、目に入ったのは下関名物の遊園地。
「はい!からっと横丁」という、なぜか大衆酒場みたいな名前が付いた遊園地が海響館の隣にあって、そこは花火大会の8月13日も元気に営業中。「はい!からっと横丁」、酔ったオヤジじゃなくて、ちゃんと子どもたちの声が響いていました。
ただ、普段は入園料は無料のこの「横丁」、さすがに花火当日は入園料として500円をもれなく長州〜じゃなくて…徴収〜。なんだかね〜。
とはいえ、ここなら両会場見えるだろうし、1,000円の観覧席よりいいかもねと思っていたら「お!あれって今夜も動くのか?」と目に入ったのが海峡に向けて回る大観覧車。
さっそくまた、横丁の警備員さんに聴いてみます。
「すみませ〜ん、あの観覧車って花火のときも動くんですか?」
「はい、動きますよ〜」
「お!一周何分でおいくらですか?」
「一周およそ15分。値段は一人700円です」
う〜ん、入園料と合わせて1200円か〜。なかなか微妙な値段である。
すると、追加情報が。
「1ゴンドラ専有する専用チケットがあって、2,000円で6人まで乗れます」
お〜、6人でゴンドラか。ふむ。それはいいかもしれません。
青春なグループにも、6人の大家族や、お友達グループにも。
例えば6人組なら、500円の入園料6人分で3,000円。
それとゴンドラひとカゴ2000円合わせて5,000円を6人で割れば800円ちょいで楽しめます。5人でも一人1,000円。
それなら、海響館前の有料スペースで1,000円払って見るよりは、入場料払う分「はい!からっと横丁」の方がきっと空いているし、門司港も下関も両会場ばっちり。
そして何といっても、独占ゴンドラで見る観覧車からの花火15分は、相当スペシャルな時間に違いありません。
海響館のロビーと違って観覧車のゴンドラは窓も少しあくので、間近で上がる花火の音や振動もバッチリ体感できそう。どうですか〜。僕が30歳くらいまでだったら絶対やるね、一度は。だって人に話すのにかなり面白いもの。
グループじゃなくても、2人で独占しても入園料込みで3000円。カップルや大事な人へのサプライズプレゼントにもいいでしょう。
ということで、【はい!からっと横丁 + 観覧車ひとカゴ買い】も「関門海峡花火大会の穴場スポット」に認定です!
ポイント3:お盆の迎え火ですから!
安徳帝を偲びつつ赤間神宮海参道で見る海峡花火は格別です
続いては、ちょっとノドがかわいたので、関門研の沖野隊員が経営するゲストハウス「uzu house」のカフェで冷たいものでも飲もうと壇ノ浦方面へ。
uzu houseは、2016年にオープンした赤間神宮の目の前にあるオシャレなゲストハウスで、韓国人を中心にいま大人気です。ここの屋上からの眺めはもうホントに素晴らしいんですが、そこは宿泊客の専用スペース。
もちろんね、僕が屋上で見せてといえば、沖野隊員は見せてくれたかもしれませんが、それじゃぁまた特権階級の花火見物になってしまうので今回はパス。
ウズハウス屋上はテッパンの見物スポットですから、8月13日に関門に泊まるという方はウズハウスに宿を取ればバッチリです。とはいえすぐに埋まる日でしょうから、ご予約はお早めに〜。
さて一般花火ファンの皆さま、ご安心ください。ウズハウスの帰りに何とも素晴らしいスポットを発見したのでした。
それは、ウズハウスのすぐ横にある駐車場の奥・・・というか、赤間神宮の参道です。海峡に向かって階段が伸びる海参道。
ここの真正面が門司港会場の花火打上げ台船で、この絶好のポイントが夜6時半ごろにいってもほとんど誰もいないのです。
まぁ普通の人は唐戸市場より壇ノ浦側にはあまり来ないのでしょう。結局僕もここでは見なかったので本番時間がどうかは分かりませんが、おそらくはまったく混まなかったのではないでしょうか。
ここからは、下関会場はたぶんほぼ見えません。
しかし、「関門海峡花火大会」の名にこれほどふさわしい場もないでしょう。海参道だからもちろん海峡に手で触れられるほどの海のそば。花火の最中も止まること無く、目の前を関門海峡名物の大きな船が次々通っていきます。
そして、そもそもの意味合いとしてもこの場は素晴らしい。
8月13日は「お盆の迎え火」で、ご先祖様が帰ってくるのをお迎えするのがこの海峡花火の役割なのだとしたら、800余年前に源平の争いに巻き込まれてこの海に沈み、それからは関門海峡の守り神としてこの地に祀られた安徳天皇に想いを馳せながらこの赤間神宮の海参道で花火を見る・・・これぞまさに「関門海峡花火大会」の穴場というか、絶好の観覧スポットではないかと思いました。
シチュエーション、混んでないこと、海峡を感じられること、海風が涼しい・・・などの点で、【赤間神宮海参道】は、ベストポイントの一つに認定です!
ただし、そういう神聖な場所なので、食べ物や空き缶を捨てたり、カップルでいちゃついたりするのはNGですけど。そして、花火前に神社にちゃんとお参りしてからありがたく花火を拝見しましょう。
ポイント4:今回見つけた関門海峡花火の穴場見物スポット、ベスト・オブ・ベストポジション!
さて、どうしても下関会場と門司会場を両方楽しみたいというあなた、街なかに両会場がよく見える最高の場所がありました。関門海峡を行き交う船もよく見えます。
しかもそこは、お花見気分でレジャーシート広げてお弁当まで広げられそうな場所です。
だけど、門司港の海峡ぎわや唐戸桟橋のデッキみたいに、見渡す限り人ひとひと!とはならないだろうなぁここは・・・という場所。もし僕が個人的に家族や仲間数名と関門海峡花火大会を楽しむなら、ここにレジャーシートと万全な酒とつまみを用意して来るだろうなというベスト・オブ・ベストポジション。
え?早くいえ? う〜ん、そうね〜。
ホントは、8月24日に下関ドリームシップから生中継する【関門時間旅行】〜海峡都市で、会いましょう。〜の番組で発表しようかと思ったんですが、まぁあんまり引っ張ってもなんなのであっさりと発表しましょう。
それは、唐戸桟橋からすぐの神社、鳥居にハマった落ちないボールと巨大なふぐの像でおなじみの地域の鎮守さま「亀山宮」です。
地元の人はもうお分かりでしょう。亀山宮はホントに街なかのベストポジションに、ちょっとした小山というかかなり高い位置にあるのです。
ここの、鳥居をくぐり、階段を登ってから右側に回り込むと、そこにはもう「関門海峡花火大会のための張り出し席ですか〜?」と聞きたくなるようなデッキスペースがあるのです。
しかも、夜7時近く、間もなくスタートしそうというこの時間でもまだまだぜんぜん空いています。
いや、マジで。
詳しくは、8/24の【関門時間旅行】で映像でご紹介しますのでお楽しみに。
ポイント5:関門海峡を渡りながら花火を見る!
これぞ海峡都市の花火見物じゃぁ(少し高杉晋作風)
そして、最後にもう一つ、関門プロデュース研究隊 隊長ならではの、これはまず普通の人はやらないでしょうという穴場中の穴場スポットを発見して、結局はこの日富田はそこで花火を堪能してすっかり満足して、元々予定した特権階級のお宅にはお邪魔せずにそのまま小倉に帰ってしまうんですが・・・・それはいったいどこなのか!?
これだけは、関門時間旅行の動画を見てのお楽しみということに致しましょう。
え?そんなこと言わずに早く教えろって??
では、まぁ仕方ない・・・あなただけに、お教えしましょう。
それは、海峡を渡るあの関門汽船に乗って海峡を移動しながら花火を見るんです。
いや、これはホントの特等席!
えええ!そんなこと可能なのか?って??・・・可能です。
とはいえ多少の根性も必要なので、すべての人にオススメするわけではありませんが、いやぁ〜これを体験したらもう他の場所の花火では満足できない身体になってしまうかもしれませんぜ。それでも観たいですか?へっへっへ・・・。
大きなポイントは、「乗り放題券(トライアングル券)」を買うことです。
関門汽船は片道400円、往復800円ですが、乗り放題券は900円!迷わずこれを買いましょう。
そして、花火打ち上がりの時間をよく意識して、何度も往復するのです。乗ってる時間はたったの5分ですから。でも、港についてからの次の船待ちの時間も、桟橋の上から見れますから特等席です。
船から見ようと考えて、しかし乗り放題券を買わなかった人は、ちょうどいいタイミングに合わずに「あ〜残念〜〜」と港を後にしていきます。しかし乗り放題券さえ持っていれば、関門汽船の係員にさっと見せて、にっこり笑って次の船待ちの列にまた入る…余裕です。笑笑
ちなみに、この海峡渡りながらの花火見物にすっかり満足した隊長・富田、フィナーレは見ないことにして、さっと入れるギリギリの門司港駅に8時半に滑り込み。待たずに電車に乗って9時には小倉の店でのんびりしていましたとさ。