提供:北九州市・下関市(関門地域行政連絡会議)
関門時間旅行 produce
平家物語+日本の芸能源流を感じる旅
〜波の下の都、神宿る舞台〜

宝生流 第20代宗家 宝生和英さん
“プランニング篇”で4回に渡って平家物語と関門の神事を追ったシーズン2、今回は実際に1泊2日の形にした「ツアー篇」をお届けします。
旅人に、能楽の名門宝生流第20代宗家の宝生和英(かずふさ)さんをお迎えして、お能をはじめ日本の様々な芸能にストーリーを提供している「平家物語」と、日本の芸能の源流ともいえる「古式ゆかしい神事」を楽しむツアー。今も昔も変わらぬ関門海峡の風景と共に体感すれば、誰もがあっという間に数百年の時空を飛び越えられる関門時間旅行ができました。
【1日目行程】
・平家の都落ち後初めて落ち着いた柳の御所|北九州市 門司区・大里地区


・風呂の井戸|北九州市 門司区・大里地区
柳の御所から歩いて5分ほどのところに「不老(ふろう)」と呼ばれる町があり、それはこの「風呂の井戸」から来ているといわれます海を放浪する生活が続いた平家にとって、柳御所とこの真水の井戸の存在は、さぞほっとできたことでしょう

・平清経の入水で知られる柳ヶ浦|北九州市 門司区・大里地区
お能の定番演目のひとつ「清経(きよつね)」で、平清経が入水自殺を図る「柳ヶ浦」は柳の御所のそばの門司・大里地区の海。


平清経|月岡芳年 画
月岡芳年の浮世絵に描かれたのと今もそっくりな風景が広がります
※柳ヶ浦には大分県の宇佐説もあります
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・義経が開戦の矢を放ったといわれる大歳神社|下関市 下関駅すぐ
義経は平家軍の砦が見えるこの地に密かに乗り込み、篝火を炊いて沐浴して身を清め、ついに開戦の鏑矢(かぶらや)を放ったそうです
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・「サイ上り神事」彦島八幡宮|下関市 彦島地区
源平合戦よりもさらに古い故事に由来する伝統神事「サイ上り神事」。保元の乱(1156年)で敗れ彦島に辿り着いた四国の伊豫水軍の武将 河野通次(こうのみちつぐ)が、再興を夢見ながら漁師をしていたところ、海から御神体の鏡を引き上げたことを今に伝えています
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・清盛塚|下関市 彦島地区
彦島に平家の砦を作った平知盛(とももり)が、負けられぬ戦いに際して父の清盛の遺骨を分祀したといわれる「清盛塚」。残念ながら願い叶わず彦島は平家最後の砦となり、いまもひっそりと祀られています
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夕暮れの関門海峡を船で5分で渡って門司港へ・・・
(ちなみに、行きは電車で世界初の海底トンネル「関門トンネル」を通っていきました)
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・門司港料亭文化の象徴「三宜楼(さんきろう)」|北九州市 門司港
佐藤栄作、出光佐三、古川ロッパ、高浜虚子など、政財界から文化人までが愛した、門司港華やかなりし頃を象徴する旧料亭の大きな木造建築。
夜にはここで、関門時間旅行オリジナルの琵琶朗読劇「波の下の都」を上演しました
・・・この続きは、また次回! お楽しみに。