関門時間旅行主宰・トミタプロデュースの富田です。今回は、平家物語のクライマックスでもある、壇ノ浦周辺をめぐる「平家物語の旅」のお話を。

「壇ノ浦の戦いをめぐる旅」がガイドブックや旅プランになりにくい理由とは?

日本人なら誰もがその名を知る「壇ノ浦」ですが、壇ノ浦がどこかをパッと言える人もまた少ないことでしょう。

答えは、関門海峡。本州と九州の間を蛇行する海の最も狭くなる部分の下関側(本州側)が「壇ノ浦」。

実際の戦いは海上ですから、本来は海峡の最狭部の呼び名「早鞆ノ瀬戸(はやとものせと)の戦い」、もしくは九州側の「田ノ浦の戦い」でもいいのですが、祭壇の「壇」がついた「壇ノ浦」がいかにも平家終焉の地としてふさわしいイメージではあります。

ここが名高き壇ノ浦

下関の人はもちろん「壇ノ浦」も安徳天皇祀る「赤間神宮」のことも良くご存知なわけですが、九州側ではあまりハッキリ知られていないのでは・・・という印象。

なぜなら、行政区も新聞社やテレビなどメディアも関門海峡を境にきっぱり分かれますので、「壇ノ浦の戦い」は下関の話題…と分類され、九州側では話題に上りにくいからです。

しかし、当然ながら九州側にもたくさんの源平合戦の逸話や縁の地があります。そして何より、関門海峡を感じてこその壇ノ浦の戦いです。平家も源氏も、何度も海を超えて九州側へ本州側へと渡って陣を整えたのですから。

平家物語好きのための「壇ノ浦の旅のガイドブック」

一冊あれば関門海峡を挟む両岸が平家物語ミュージアムに

例えば「一の谷の戦い」や、「屋島の戦い」であれば、一つの県のエリアですが、特に壇ノ浦の場合は両岸の名所・旧跡、エピソードなどを、関門海峡を超えながらめぐってみて初めて想像旅行ができるわけです。

それには下関のガイドブックでも門司港のガイドブックでもないものが必要。

そこで、関門時間旅行ならではの県境をまたいで平家物語関連のワンデートリップのモデルコースと、それぞれの名所で聴いて欲しい解説を音声ガイドの形にし、各ページにQRコードで埋め込んだガイドブックを作りました。

「平家物語」「源平合戦」などにご興味のあるあなたには、最高の旅のお供になってくれます。

現地に行っても行かなくても楽しめる
壇ノ浦めぐりのガイドブック

音声ガイドを聴きながら平家物語をめぐる想像旅行へ

関門時間旅行ガイド 01 平家物語と波の下の都をめぐる旅

名称:関門時間旅行ガイド 01「平家物語と波の下の都をめぐる旅」 体裁:A5版フルカラー56ページ 定価:1,100円(税込)*送料別途200円 <strong><span style="font-si…

平家物語と波の下の都をめぐる旅

研究者やオタク級のファンなら、本当は門司駅周辺の「大里(だいり)地区」や、下関の「彦島地区」、壇ノ浦の対岸・門司側の「田ノ浦エリア」などもご案内したいところですが、とりあえずは1日でめぐれる中心エリアに絞って「平家物語の旅」を考えてみました。

モデルコースではありませんが、以下のような順番で「関門時間旅行ガイド」ではご案内しています。

赤間神宮(下関市・本州)

悲劇の幼帝・安徳天皇を祀るこの旅の中心地。旧・阿弥陀寺が、明治時代の廃仏毀釈によって神社に。
境内には、安徳天皇阿弥陀寺御陵(みささぎ)や平家一門の墓、耳なし芳一像、赤間神宮宝物殿など、平家物語ファンならたっぷり時間を取りたい見どころがいっぱいです。

平家武者が祖と伝わる壇ノ浦漁協の最後の木造船や、平家一門の墓に関する目からウロコの話など、音声ガイドを聴きながら午前中2Hほど時間を取って回れればベスト!

下関にお泊りでしたら、朝8時半から毎日奉納される「朝の舞い」を遠目に拝観するのもオススメ。雨の日も雪の日も安徳天皇に捧げられる純粋な神楽です。

STEP
1

みもすそ川公園(下関市・本州)

関門橋の下、まさに「壇ノ浦」を目前に臨む公園。能楽・歌舞伎でキャラクター化された碇(いかり)を担いだ平知盛像と、船から船へ軽業師のように八艘飛びする源義経像があります。

イカリを背負った平家の総大将 平知盛
源氏総大将 源義経

「みもすそ川」はこのあたりの町名にもなっていますが、実はそういう川はここにはありません。

みもすそ川とは、伊勢神宮の周りを流れる川で、安徳帝を抱いて入水する平時子・二位の尼が残したという辞世の句に由来しています。音声ガイドでは、関門時間旅行の舞台作品「波の下の都」の音源も一部お聴かせしながら、800年以上前にこの場で起こった日本史史上最大の悲劇を感じます。

STEP
2

立石稲荷神社(下関市・本州)

壇ノ浦を見下ろす最高に風光明媚な場にひっそりとあるお稲荷さん。源平合戦時に平知盛が伏見稲荷を勧進したと伝わります。平家の供養塔に今も誰かが花を手向け続けています。

交通量が多く、くれぐれも車にお気をつけておわたりください。

音声ガイドでは、このお稲荷さんの御神体のお話や、壇ノ浦の戦いの直前…春の関門海峡への想像旅行へいざないます。

STEP
3

関門トンネル・人道(本州⇔九州)

本州と九州との間を歩いて渡れる海底トンネル。頭の上に壇ノ浦の海があると想像すると感慨深い…

能楽・宝生流第20代宗家の宝生和英(かずふさ)さんと2018年にめぐった旅のようす
STEP
4

観潮テラス(北九州市・九州)

関門トンネル人道を門司側に出てすぐに海に向かえば、そこはまるで潮見のためのスタジアム!「観潮テラス」。

潮の激しい時間、ここからの激流見物は最高。目の前を行く船が潮に押し戻されて止まったように見えることもあります。

音声ガイドでは、ここで琵琶朗読劇の壇ノ浦シーンの音源をお聴かせします。琵琶と謡いを聴きながら壇ノ浦の潮を眺めれば、目の前に合戦が蘇ります。

STEP
5

和布刈(めかり)神社(北九州市・九州)

西暦200年頃、神功皇后(じんぐうこうごう)が創建したという関門海峡の守り神。神功皇后といえば、武士に人気の八幡神:応神天皇の母であり自らも勇ましい伝説を持つ武人の守り神です。

源平合戦が起きた西暦1185年にはすでに千年近い歴史を持つ古い神社。平家軍は、最終決戦の前夜にここで最後の宴を催し、勝利を祈ったと言われています。

STEP
6

甲宗八幡神社(北九州市・九州)

門司の氏神様の甲宗八幡神社も、神功皇后ゆかりの神社。皇后の甲(かぶと)が御神体です。創建は西暦860年といわれ、対岸・下関の氏神様の亀山八幡宮とほぼ同じ頃。関門海峡を見下ろす高台に建てられていることも同じで、おそらく海峡を夜航行する船に灯台の役割も果たしたのではないでしょうか。

夕暮れの甲宗八幡神社

そんな甲宗八幡神社には、なんと平知盛のお墓があります。
もちろん、海に沈んだ知盛の骨はなく、古くから門司の民が祀ってきた慰霊塔です。宮司のお話によれば、神社の裏山に古くからひっそりあった慰霊塔がある大雨で神社の方に崩れ落ちてきて、それ以来境内に移してお祀りしているのだとか。

STEP
7

門司港レトロ~門司港駅(北九州市・九州)

観光客に人気の門司港レトロから、海峡を5分で渡す関門汽船が40分おきに出ています。この船に乗ることだけはお忘れなく。

天気が良ければぜひルーフトップにのぼり、潮風を(ときには潮も…)浴びながら関門海峡を肌で感じて下さい。この海こそが最大の史跡であり、この波の下にこそ素敵な都があるのですから。

STEP
8

再び関門海峡へ(本州⇔九州)

その風景は、知盛と義経が見たその日の風景とそう大きくは変わっていません。曲がりくねる川のような海、激しい潮の流れと両岸に切り立つ山並み…。

STEP
9

というわけで、一冊いかがでしょうか。
現地をめぐるのはもちろん、フォトブックとラジオ番組のようにも楽しめますよ。

現地に行っても行かなくても楽しめる
壇ノ浦めぐりのガイドブック

音声ガイドを聴きながら平家物語をめぐる想像旅行へ

関門時間旅行ガイド 01 平家物語と波の下の都をめぐる旅

名称:関門時間旅行ガイド 01「平家物語と波の下の都をめぐる旅」 体裁:A5版フルカラー56ページ 定価:1,100円(税込)*送料別途200円 <strong><span style="font-si…

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