提供:北九州市・下関市(関門地域行政連絡会議)

「祇園精舎」はインド!?「鐘の声」ってそういう意味なの〜!!?

「全国平家会」という組織があります。全国でそれぞれ「平家塚供養」をしていた人たちが、1975年に横のネットワークを組もうと作った組織だとか。この全国平家会に「平家文化」や「平家物語」について教えて頂きたいと思いアクセスしてみたら、お会いした野崎会長はまさに公達のイメージ…。
そのお話しは「さすがは会長」と感じ入る深い話がたくさんありました。特に「祇園精舎の鐘」の解釈や「平家物語の主人公は実は女性だと思う」という解釈など、「そうなのか〜!」と目からウロコの落ちる話です。詳しくはぜひ動画で。

平家と源氏、同じ武士のようですが、平家はまだ貴族の文化。鎌倉幕府と共に質実剛健な「武家文化」を作る源氏とはだいぶ異なり、雅(みやび)で、美しくて、どこか儚(はかな)い世界観です。そして「平家物語」は、貴族社会のまま武力・財力・血統と権力をほしいままにした平家が、新興勢力にやられる「滅びの物語」です。
だからこそ、日本人の心の琴線に触れ、昔からリメイクされたり、ある人物のエピソードを膨らませたいわゆる「スピンオフ」作品が繰り返しできてきたのでしょう。

今もお芝居の元ネタになる平家物語

平家物語が、これまでどれだけいろいろなコンテンツの元ネタになってきたのか・・・中野隊員が「図」にまとめてみました。他にもたくさんあるでしょうが、ちょっと調べただけでこれだけ出てくるのは平家物語以外にはまずありません。いやぁ恐るべし!平家物語。

そして、我々が「平家物語と神宿る舞台」の関門ツアーができないかとまさに探っているこのタイミングで、なんと福岡の人気劇団「非・売れ線系ビーナス」の新作舞台になり、福岡と下関とで公演をするというではないですか。タイトルはズバリ「関門オペラ」。公式サイトによれば、平家の総大将だった平宗盛を主人公とした作品だとか。壇ノ浦の戦いの決着がつき、安徳天皇を抱いた二位の尼が海に沈んだあと、平家の武者たちが次々入水して果てる中で、総大将なのに自分ではどうしても死にきれない宗盛への共感からできた物語なんだとか。

これ、実際に観てみると、平家物語の世界観を壊さず、現代の人に、それもまったく平家物語を知らない人にも分かりやすく伝えていてとても面白かった! これを観れば、関門のいろいろなところにある「平家物語ゆかりの地」への関心も高まること間違いなしです。

下関での公演が、9月14日(金)と15(土)にありますから、気になった方はぜひご覧になってみてください。
詳しくは、こちらでご確認を。


次回は、関門エリアの「神宿る神事」について調べてみます。 次回もお見逃し無く!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です